【ADHDペアトレ報告2】第二回目 褒めのスキル・無視のスキル(自宅健康観察など大変だった)
ほぼ1ヶ月ぶりの更新で、己の怠惰さに失望している。
職場で感染者が出て、私は濃厚接触者にはならなかったけれど、かなり接触があったので、念のため自費でPCR検査うけたり、自宅待機したりして、それはそれは大変だったのだ。持病の喘息も悪化。
その間の備忘録
ペアトレ第2回
褒めのスキルと無視のスキルを学ぶ。ADHD傾向のある子どもに好ましい行動を増やすための声かけのスキルだ。ADHD傾向の子は褒められること・注目されることがとにかく大好き。良い行動があったらとにかく褒める。褒めも不注意で聞いていないこともあるので、近くに寄っておおげさに褒める。勉強などは、とりかかったら褒め、やっている最中に褒め、完了したところで褒める。いつも褒める。
反対に、癇癪などの望ましくない行動があったら、とりあわない。こちらの怒りの感情を伏せ(難しい…)、時には読書などに逃げ、無視する。そして、望ましくない行動を収められた時には、具体的に「自分で落ち着けたね!」などと言って褒めまくる!
ずっとこのスキルが身につくよう、必死で取り組んでいました。
定期通院
メチコバールもらって帰る。少し睡眠に改善が見られた、という報告。
児童精神科定期通院2回目
年末年始をはさむので3週間ぶりの定期通院。
親子別々で先生と面談。私の時間は3分くらいか。
・『だいじょうぶ自分でできる 眠れない夜とさよならする方法』の行動療法にチャレンジしていることを報告。「親が部屋にいれば寝付くことができる」の段階までステップアップできた。
・母親として「特別にうまく対応しなければ」という焦りがあることを伝える。そんな必要はない、今は子どもの状態(特性)を認識する時、とのこと。
・同じADHDをもつ親との交流がほしい、と伝える。いまオンラインでの座談会を企画中、とのこと。ただし数ヶ月後になりそう。
いまできることはペアレント・トレーニングに取り組むことだけのようだ…。
でも問題は中学受験なのである。どんどん時間は短くなっていく…。
わたし、焦りすぎかな。
でも、娘ちゃんはなんだかんだいって一番得意なのは「お勉強」なのだと感じている。受験を回避することで、その得意なところをつぶしてしまうのではないか…、という不安がある。
【ADHDペアトレ報告1】ペアレント・トレーニングが始まった
私の飲み込み次第だが、50分のトレーニングで、およそ6~7回の予定。一回約8,000円…。仕方ないよね、発達障害の子はお金がかかるんだよね。一生懸命働くよ。
第1回は心理士さんとともに「ADHDとはどんな病気なのか」とか二次障害について学びぶという感じ。正しい選択をするために治療法・支援法を知るのだ。
そして本来、ペアレントトレーニングは発達障害の子どもを持つ親同士が知り合い、交流することも重要な目的の一つなのだと知る。そうね、本当に同じ悩みをもつ親御さんと知り合いたいもの。が、今はコロナで個人受講になってしまっている。実に残念だ。
資料にはロールプレイなど載っていたが、ほとんど心理士さんからの説明で終わってしまった。そして宿題が出た。
①子どもの行動を評価してみましょう
「選考する状況→子どもの行動→母親の対応→それに対する子どもの反応」を記録していく。
②子どもの良いところ探し
母親がほめた子どもの行動と、どのようにほめたか(言葉がけや台詞)を記録していく。
…全然、なんだかやる気が出ない。まだ手つかずである。
褒めるなんて、さんざんやろうとしてきた。それがうまくいかなくて、私はこんなに沈んでいるのに、まだ褒めろというんだね…、ってちょっとやさぐれている。
やんなきゃ…。
それに…、ADHDの不注意性は70%の人は大人になってもなおらない、って。
娘はかなり視覚の集中力が無い、って(重症ということ)。
だからペアトレ頑張りましょう、という励ましのつもりで心理士さんはおっしゃってるんだろうけど。もう、嫌や…。
保育園時代のお友達の多くが中学受験の準備を始めた。
娘はそれどころじゃない。眠れないとか、片付けできないとか、なくしものばっかりしてるとか。人としての基本的生活、それの習得にこれからまだ何年もかかっってしまいそうだ。
受験なんて…、受験なんて…。とんでもない感じ。もう娘は大学とかもいけなくて、自活もできなくて、もう、どうしようもないのかな。学問とか知識とか、そういうことと無縁の人生になるのか。あーあーあーあーあー。
あーあーあー焦って焦って発狂しそうだ。
勉強よりまずは生活習慣
夫さんとまとまって話す時間をとった。
新3年生の娘さんの通塾、およひ中学受験をどうするか、という話。いま付属小学校に通っているので、そのまま上がれる中学もあるのだが、できれば受験してもう少し勉学に力を入れている中学に行かせたい、と思っていた。ADHD 傾向の診断が降りるまでは…。
ハードな受験に精神的に耐えられるのか、そもそも継続的に勉強に取り組めるのか。
いま本当に穏やかに小学校生活を送らせていただいているので、心は揺れる。
でも、私がずっと「学問こそが女の自由への一本道」と信じて生きてきたので、受け入れられないのだ。進学実績の振るわない学校に進学することが。
深夜まで話して、
まずは、受験より自立できるようにすることなんじゃないの、と夫がポツリ。
自立って経済的なことじゃないよ。日々の生活を自分で遂行できるようになることだよ。勉強はその先でしょう。
ああ、私は確かに学力のことばかり考えていた…。
生活力の水準をあげる努力を見失っていた。
今年度は、まず、それに取り組もう。
今の娘ちゃん
【できてほしいこと】
帰宅後、制服とカバンを所定の位置におく
プリントを親に手渡す
翌日の準備をする
宿題等の課題にまず取り掛かる
一人で寝る
一人でお風呂に入る
寝る準備(歯磨き等)を自ら進め、就寝時間を守る
【この半年でできるようになったこと】
一人で登下校できるようになった(地下鉄、JR乗り換えあり)
一人で学童に行けるようになった(途中下車してバス乗り換え)
通信添削の朝学習の定着
食前にお箸を用意
毎日自分からピアノの前に座るようになった
かな。やはり8歳としては心許ない。
あせらず、スモールステップを重ねて、ね。
児童精神科定期通院1回目
ADHD傾向の診断がくだって1ヶ月。初めての定期通院に行ってきた。
まずは子供だけが診察室に。小10分ほど。何を話したのかはわからない。
その後5分ほど私が話した。学校に診断結果を伝えたことを報告。
有益な情報は下記のことを教えてもらった。
ペアレンティングトレーニングの申し込みをした。
拍子抜けするほどあっけない…。「何か困っていることはありませんか?」の問いに何も答えられず。学校に通うことには特に問題が起きていないからだ。でも、就寝準備が進まないこと、癇癪、忘れ物…細々とした困りごとが日常にあふれている。進学のことを考えると、私の悩みも深い。
でも、そういうことを相談できるところじゃないのだよね…、病院は。通い続けて、どういう効果があるのだろう。もっと他の支援を模索すべきなのか。
本当にADHDなのか、という疑問も私の中で出てきた。
娘ちゃんは確かに忘れ物が多かったりするけれど、学校での行動はいたって普通だという(担任の先生談)。通信教育を1年以上続けていて、毎朝起きるとまず取り組んでいる。そういうことできるんですか、ADHD…。
親が障害を受け入れないことは事態をこじらせてしまうという。だから受け止めたい。だけれど、そのことで将来の選択を狭めてしまうのはすごく残念。どこに、誰にこういうことって相談できるのだろう。
【一人で眠れない問題を解決するために】
- 5分だけ自分でベッドに入ってみる、などスモールステップで徐々に。
- 『だいじょうぶ自分でできる 眠れない夜とさよならする方法』という本が参考になる、とのこと。
母親の精神状態がよくない
ADHD傾向があるとの診断が下ってから3週間。母親(私)の精神状態はきわめてよくない。特に何の支援も得られていない状態で、将来のことを悲観ばかりしてしまう。自分が、勉強して資格をとって生計をたてる、という学校教育に依拠して生きる力を身につけてきたタイプだから、娘にどういうサポートをしてやればいいのか、全くわからない。
黒柳徹子さんとか、エジソンとか、坂本龍馬とか、ADHDといわれる偉人を紹介されても、全く不安はぬぐえない。「何か得意なことを生かして」って言われても、全くなぐさめにはならない。だって、定型発達の子だって「得意なことを生かす」でしょう? 結局不利なことに変わりはないじゃないですか。
特別な才能のない子は結局…。
娘はピンクの部分の子です。普通の学校教育のレールにのれず、希有な才能もなく、いったいどうしたらよいのだろう。おまけに、身体も丈夫じゃない。
英才教育とか、バレエとか、英語インターに通わせる、とか聞くと、発狂しそうになる。20階の今の家から引っ越したほうがよいかもしれない。吸い込まれそうになってしまう。
診断の結果を学校に報告
金曜日の放課後、担任の先生に30分ほど面談の時間をいただいた。娘にADHD傾向の診断が出たことを報告するためだ。
コロナの影響で、娘(小2)の学校に来るのは約7ヶ月ぶり。教室の場所も変わっていて、いまさらながら娘が2年生に進級していたことを実感した。
先生とは物理的には初対面だが、オンラインで何度かお話ししていたので、スムーズに話し合いを始めることができた。
検査結果の用紙もすべてコピーして提出した。なるべく客観的な検査結果を伝えるためだ。
先生によれば、たち歩き、不適切なおしゃべりなどの行動は全くなし。忘れ物や整理整頓も、完璧ではないものの学年相当。ADHD傾向の診断には、半信半疑、意外、とのことだった。
ただ、「不注意・不適切な行動があっても怒らない」「大切なものを忘れていないか個別に声がけ」「娘に触れる教員間で連携する」などの対応はすぐにしてくださる、とのことだった。家庭でのフォローが必要な事態が生じた場合にもすぐにご連絡くださると。
先生はADHDに関する知識は豊富にお持ちで、また小2の子にはどのような対応をするべきか、十分にご理解・ご経験があるようで、とても安心した。
私自身がまだ不勉強で、何を学校にお願いすべきかよくわかっていないのだけれど、とりあえず学校での個別フォローはうけられそう。
私立学校ゆえに支援級などが無いことを心配しているが、まずはこの体制でスタート。
というか、「障害」の診断になっていない娘は、支援級には行けないのだよね…。