当事者(子ども)の服薬拒否にはどう対応したらよいのだろう
コンサータの服薬を主治医からすすめられるも、両親が抵抗を感じて、1年以上服薬を見送っていた。
いよいよ、娘の先送りぐせが生活に大きな影響を与えるようになり、夫も私も決断の時だと認識した。
主治医に相談の上、娘への伝え方も決定した。娘は自分では困り感をまだ客観的に認識していない状態である。その上で、
ポイントは次の通り。
- 検査結果を具体的数値として示した上で、「集中力が低いことで、本来の自分の力を十分に発揮できていない。お薬を飲むことで、力を発揮できるようになる。」と客観的に伝える。
- 「親が困っている。その困っている点を改善する為に飲む。」というニュアンスは避ける。
- ADHDの告知は行わない。
ということで、深刻にならない感じで、さらーっと伝えたのだが、
予想外に強烈な抵抗にあった。
やっぱり、何か、風邪や、副鼻腔炎の薬とは違う、ということは感じているらしい。この薬を飲むのを認めることで、自己認識がおおきく変わる、と思っているらしい。
「お薬なんて必要ないもん! そんなにお薬たくさん飲むなんておかしいもん! 娘ちゃん、言われなくてもちゃんとできるもん!」と叫んでおられました…。
あまりたたみかけるように説得しても、かえって意固地になるだけだと思って、それ以来数日間、薬の話はしないようにしているのだけど…。
本来、服薬の決断は本人にさせるべきだ。
でも、娘ちゃんはまだ、自分の障害について認識していないし、薬の効果についてもわかっていない。そういう状況では、将来の自分にとって適切な判断ができているとは思えない。
とはいえ、親が強制的に飲ませるわけにもいかず…。
当事者(子ども)の服薬拒否にはどう対応したらよいのだろう。