無理に褒めるのではなく、褒めることのできる環境をつくる
信頼できる機関でペアレントトレーニングを受けられたことの僥倖に感謝しつつ、つらかった「褒めることの推奨」について記録しておきたい。
ADHD傾向児への対応だけでなく、子育て全般で「褒める」ことが推奨されている。
でも、正直なところ、「お母さん、褒めましょう!」と言われると、お前もか、うんざりだ、はいはいはいはい、と思ってしまうことも事実。
褒めよう、褒めよう、といつも努力している。褒めることの効力もわかってる。
でも、叱らなくちゃいけない場面の方が圧倒的に多い。
何より、私は子の理不尽な言動に腹が立っているのだ。その腹立ちをいつも抑えこんで、養育者の義務として、笑顔をつくり、「えらいねー。立派だねー」と言っているのだ。
それを、もっと頑張れと言われると、
うんざりなんです!
育児本に嫌気がさして、途中で読むことをやめたことも数え切れない。
「褒めることが良い」という情報はもう溢れすぎていて、かえって養育者を苦しめていると思う。
なんとかペアトレをやりぬき、効果をあげられたポイントは
褒める機会をつくるサポートをしていただけたこと。
褒めるところが少ないのに(無いのに無理矢理みつけて)褒めるのは精神的な負担が大きい。そうではなくて、
自然に褒めるポイントをつくる(子どもの行動が改まる)サポート
褒めポイントが見える化するサポート
をしてもらえると、自然と褒めることができて、褒めるから子どももやる気になって、という好循環が生まれる。当たり前ですけれど。
だから「子どもが望ましい行動ができたら褒めることが大事」という基本的な方向性を示しつつ、子どもの行動が改まるテクを知ることができるとありがたい。
そういう意味で
・無視のスキル
・ごほうびシステム
・ブロークンレコードスキル
などのスキルはとても助かった。
褒めるのが辛くなったら、無理せず、まずは今の状態に合ったスキルを新たに探索してみることが大事なんじゃないかな。
今後また行き詰まることもあろうから、このことを忘れずにおきたい。