【児童発達支援センター報告4】紹介された本『あたし研究』
この本を紹介された。
あたし研究 自閉症スペクトラム~小道モコの場合 [ 小道モコ ]
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30歳を過ぎてASDと診断された小道モコさんが、ご自身のこれまでの経験を冷静に分析し、わかりやすい文章とイラストで記述したもの。
日常の具体的なシーンでの困りごとがわかりやすく示されている。
正直なところ、モコさんの言っていることは、私には全然わからない。
でも、自分が当たり前だと思っていた感覚が、全然当たり前でないことがわかった。
そして、娘もこんなふうに世界との関わりに苦しんでいるのかと思うと、たまらない気持になった。
娘ちゃんの気持をしっかり想像していかなければ、と思った。
小道さんを無条件に受け入れてかわいがってくれたお祖父様との思い出が語られています。小道さんは
「ASD、そうでないに関係なく『君が愛しい』『君がダイスキ!』というメッセージを恥ずかしがらずに、言ってほしいし、示してほしいです。これほど、支えになるモノはないと思っているからです」
と言う。
「『あなたが好き』というメッセージは、あたりまえのこと過ぎるのか、表現されない場合が多いです。そしてこのメッセージは、どうやって社会で生きていく???という課題には直接応えるものではありません。でも、受け入れられている、という感覚は、どんな困難をも乗り越える、秘めたパワーになると、私は確信しています。
と言う。
この本ではさまざまな他者との関係におけるサバイバルスキルが語られています。
本書を手に取った理由は、まさに娘ちゃんにそのサバイバルスキルを知識として与えたい、という思いからだったのだけれど、スキルは本質ではないんだな。「あなたが好き」ってくりかえし伝えることが、一番サバイバルにつながるんだな。