【ADHDペアトレ報告5】CCQ(Close, Calm, Quiet)で指示出し、ブロークンレコード
前回のスペシャルタイムは完全失敗で、玉砕し、不十分な宿題を抱えて次のペアトレに向かった。
しかし、ずっと続けていた「お姫様ごっこ」がプレイセラピー的な効果があり、大切な時間とのこと。スペシャルタイムではないが、同様の効果を得られている、とのこと。
「お母さん大変でしょうけれど、ぜひ続けてください!」って言われちゃった。複雑な気持ち…。今までの努力が評価されるのは嬉しいけれど、続けなくちゃいけないのか。本当に大変なんだよね。脳内多動のお嬢さんの、果てしなく展開していく妄想ごっこにつきあうの…。やらなきゃいけないのか、はぁ。
今回の宿題は、二つ。
- ブロークンレコードとCCQでの指示出し
- ごほうびシステム
まずは1の指示出しについて記録しておく。
CCQとブロークンレコード技法での指示出し
CCQとは、Close, Calm, Quietの略。ADHD傾向のある子は、とにかく聞いていないことが多い。だから、Close近づいて、Calm穏やかに、Quiet落ち着いて、話すことが大切なのだ、ということ。
もう一つはブロークンレコードの技。とにかく繰り返し、壊れたレコードのように、淡々と指示を繰り返す、ということだ。
- 就寝前の薬をなかなか飲まない(絵を描きはじめてしまう) 「お薬のもう」と30~40秒ごとに3回くりかえす。3回目の声かけで飲んだ。「しっかり薬を飲めてえらかったね」と褒める。次に「歯を磨こう」と指示を出す。
- 靴下をはかず、裸足のまま 「靴下をはこう」と30~40秒ごとに4回くりかえす。4回目の声かけで飲んだ。「靴下自分ではいてえらいね」これで風邪引かないよ。自分ではいてくれて、ママは助かるよ」
ポイントは、とにかく声を荒げることなく繰り返すこと。そして、できたら褒めること。
今までは
「指示出し」→「(少し大きな声で)指示出し」→「(もっと大きな声で)指示出し」→激高!「いいかげんにしろ、やれ!」怒鳴る!
というような流れだったんだけど、これ、全然効果無いのですって。ADHD傾向の子は不注意だから聞いてなくて、ただ「どなられた」「怒られた」だけが印象として残るだけなんですって。
そして、CCQで繰り返していると、案外、少ない時間で指示出ししたことを実行できることもわかった。怒らないためには精神力が必要だけど、続けていきたい。