臨床心理士の従兄弟に相談 涙が出るほど嬉しかったことば/情報があふれすぎていて
ADHD傾向があり、発達凸凹という検査結果の娘ちゃんだが、学校での困りごとがないので「障害」とはなっていない。幼児期の健診でひっかかったこともない。そういう状態の子は、実質的に何の支援も受けられない。
保護者の負担感や孤立無援感はつのっていく。
年賀状をもらって、ぽっかり失念していたあることに気づいた。
そうだ、私の従兄弟は臨床心理士なのだった。身内は診られないというけれど、相談にくらいはのってくれるのでは!?
さっそく年明けに電話で話を聞いてもらった。
・知能検査の結果はそれほど心配する必要なし。発達に凸凹はあるが、どの分野も100を切るものはなく、むしろ苦手な分野のせいで、得意な分野の能力が今は十分に発揮できていない、くらいに考えておけばよい。
・セカンドオピニオンを得ることはとても大切。他の機関にもつながろう。
・とにかく親身になってくれるところがよい。
・支援機関は玉石混淆。よく見極め、通ってみて「良くない」と思ったら離れる決断も必要。
というようなアドバイスをもらった。そして、信頼できる病院や機関をいくつか紹介してもらった。
病院はどこも相変わらずの混雑で、全く予約がとれなかったのだが、区の児童発達支援センターに2ヶ月後に相談できることが決まった。
1歩前進。本当に助かった。
電話の前で思わず泣き崩れてしまいそうになったのは、従兄弟の次のような言葉である。
うまく集中できなかったり、癇癪をおこしてしまったりしている時、どういう心の状態なのかを娘さんとよく話してみて、分析して、本人が自覚して、じゃあどうすれば改善できるのかを、一緒に考えてみると良いよ。
でも…、それを保護者が一人でやらなくちゃいけないのって、すごく大変だよね。専門家のサポートが欲しいよね…。
そうなんだよー(T_T)、大変なんだよ-。そんなうまくできないんだよー、号泣。
本を始めとして、インターネット上にも、発達障害の情報があふれている。カリスマお母さんの対応策や成功策にはすぐにアクセスできる。でもね…
そんなにうまくできない! 大変! そしてカリスマたちの前で、自分の無力さが際立ち、落ち込む。
発達障害は本当に一人ひとりそれぞれの状態があり、自分の子と同じ状態なんて他にない。だから情報は役立つようで、そのまま転用することはできず、子に合った対応策を見つけ出すのは、本当に複雑で困難な道程なのだ。専門家のアドバイスが欲しいのだ。
と、子の対応に苦しむ母は思いますよ。